[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
複利の威力については今さら説明するまでもないと思います。ただ、複利を利用する場合の注意点については、今一度確認しておいた方がよいかもしれません。
複利はプラス面も大きいですが、使い方を誤ると一気に大きな金額を損します。だから、安定した成績のトレード方法でないと使えません。
例えば、2つのトレード方法A・Bがあったとしますね。
■ A:平均年利60%、毎年プラス、平均月利5%、月次では勝率70%
■ B:平均年利60%、毎年プラス、平均月利5%、毎月プラス
年次で見た場合にはAとBに違いはありませんが、月次で見ると明らかにBの成績の方が安定しています。
つまり、年次の複利であればAでもBでも安心して運用できますが、月次の複利になるとAはちょっと不安です。(Bは問題ないですね。)
年次の複利よりも月次の複利の方が複利効果が大きいため、安心して月次の複利運用を行えるBの方が価値が高いのです。
投資は1回のトレードで破産することのある世界です。だから、滅多に起こらないようなクレイジーな相場も、常に想定しておかなければなりません。
リーマンショックなどの100年に1度とも言われる経済危機も、起こるときにはしっかり起こります。
マンデルブロー氏によれば、相場の異常事態は理論的に計算される確率よりもはるかに大きな確率で発生するそうです。
対策としては、相場から逃げる対策を予め決めておき、それをしっかり守ることが基本になります。
また、投資種目がFXの場合は、うまくポートフォリオを組むことにより、ショックを和らげる事が可能です。なぜなら、為替は相対的なものなので、全ての通貨が一方的に動くことはありえないからです。
実際、「FXソルジャー」というFX自動売買システムでは、そのようなポートフォリオを利用しているので参考になります。
以前、「ブックメーカー投資」について、勝率100%の投資法だと書きました。しかし、これはリスクがゼロである事とは異なります。
まず、きちんと条件を満たしてベットできた時に限り、勝率が100%となります。
例えば、注文を間違えてしまえば、当然、負けることがあります。
また、「ブックメーカー投資」の本質は両建てにあるのですが、ブックメーカー(胴元)側で一方をキャンセルされてしまうと、単なるギャンブルになってしまいます。
もちろん、これには対策があるので、それをしっかり行えばほとんど気にする事はありません。
さらに、勝率100%が達成されても信用リスクについては別途考えておく必要があります。つまり、お金を引き出せなくなってしまうリスクですね。
ただ、これは一般の証券会社や金融機関と同じで、信用度の高いブックメーカーとのみ取引すればよいわけです。例えば、信用リスクの高い証券会社が数社存在したからっていって、FXを諦めたりはしないですよね。信用度の高い証券会社を使えば良いだけの事です。
このあたりの詳細は「スリーミニッツキャッシュ」などの教材でしっかり学ぶ事ができます。
まとめると、
● 「ブックメーカー投資」は勝率100%だが、リスクゼロではない。
● しかし、リスクを回避する対策を取れば、大きな問題はない。
という事です。
投資は、一部の裁定取引を除いて勝つか負けるかわかりません。勝ち負けを確率的にしか言えない世界です。だから、確率の基本知識を知っておくことが大事なのです。
例えば、バックテストで勝率70%のトレード法が見つかったとします。10回のトレード中、7回の勝ちが期待できるわけですが、実際に10回トレードを行うとその通りにはならない事が多いです。
それは、トレードの回数が少ないから理論どおりの結果にならないわけです。理論どおりの結果を得たかったらトレード回数をひたすら多くしなければなりません。
これは、確率論の方で「大数の法則」を呼ばれている事です。
また、1回1回のトレードが独立(依存関係がない)の場合、負けが続いた後であっても勝ちの確率が高くなるわけではありません。このあたりの事情は直感とズレがあるので、注意が必要ですね。
投資を初めて行うときや、新しい投資手法を試す場合は、全額なくなっても大きなショックを受けない程度の資金で始めたいものです。
実際には、大胆と言うか無謀と言うか、まとまった資金で始める人も少なくありません。
数年前に有名になった某カリスマトレーダー(デイトレーダー)は、投資を始めるにあたって1年間シミュレーション(模擬売買)を行った、という記事を読んだことがあります。それくらい慎重だったから成功できたということでしょう。
小さく始めて、有効性が確認されるに従って資金を増やしていくことを心がけると良いと思います。